6月から7月にかけ約1ヶ月の間、精神病院の閉鎖病棟に入院するという経験をしました。
なかなかそんな経験する人は少ないと思います。夜中に救急車で運ばれ、でも車の中でじっと座って、落ち着き放った態度で、心の中では、ただただいろいろなことに腹を立てていました。あの時のこと、はっきりと今は記憶にはないところも出てきましたが、まぁまぁよく覚えています。
コロナの不安、ストレスからの病気の再発でした。
地球規模での怒りが自分の中で爆発したというイメージです。
夜中の3時に入れられた閉鎖病棟の中で、怒りが爆発。
なんと拘束されてしまうという出来事も…。
この歳でオムツ履かされたり。
とにかく、普通なら経験しないようなことがたくさん起こりました。
お薬により、ようやくゆっくりと眠り…、そのあと、正気に戻っていました。
しかし、狂気の時も正気の時も覚えています。どちらも私の中にあるものだと思います。
知らないから、きっと怖いと思う方もいらっしゃるかもしれません。
精神病棟にいる患者さん、ひとりひとり様々ですが、話をしたり一緒に暮らしていると、変に見えていることでも、納得できる人間らしさが見えてきます。
むしろ、仕事に忙殺されてる看護師さんたちの方が殺伐として、人間味を感じない時もあったり。
怖いことをする人も中にはいるかもしれないですが、怖そうに見えてそうでない方々がほとんどです。
認知症の方もいらっしゃったのですが、人生のきらりと光る思い出は、しっかり覚えています。
すぐ忘れてしまったり…しますが、高齢の方はやっぱり人生の先輩で、いろいろとする話やその方たちの存在により、たくさんのことを教わりました。
意地悪そうで苦手と思った人でも、話してみると全然違っていたり。話しやすいと思った人は、実は私に対して苦手意識を持っていたとわかったり。
苦しく辛いこともあったけれど、その経験は私にとって素晴らしいギフトだと今では思います。
いつかは死んでいく…早いか遅いか、それはわからない。
今を、たった今を悔いなく生きること。
私が閉鎖病棟の方たちと生活を共にして気づいたことです。
あまり人に言えない話なのかもしれません。
しかし病棟の人たち大半は、怯えたり、怖がったりする人たちなのではありません。
理解できないこと、わからないこと、たくさんあります。
ひとりひとり違います。
病気じゃなくても、病気になったとしても、障害なくても、あっても、ひとりひとりが違っていることを認め合える世の中になったらいいなと思います。
私はこの経験で、人生観変わりました。
自分はこういう奴だからと決めつけたり、私の作風はこんなですとか、決めつけたりしないと決めました。
やれることできること、可能性を見つけて楽しみながら、作品制作を続けようと思っています。
多種多様な作品が産まれてくるかもしれません。
お楽しみにしてくださいね。
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